佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」

〔  ホ  ト  ケ  ノ  ザ  〕


     ホ ト ケ ノ ザ


   


 春の七草の一つゴギョウ(御形)はハハコグサの別名です。キク科の2年草で道ばたや畑に生えます。
 5月頃茎の先端に黄色い花をまとめて咲かせます。
 若葉を七草粥に入れますが、昔はこの草で草餅を作りました。
 花が終わると綿毛がほうけて立つのでホウコからハハコになったと言われます。

 春の七草のホトケノザはコオニタビラコ(小鬼田平子)の別名です。
 キク科の2年草で田圃や畦道に生えます。4~5月花径の先端にタンポポのような黄色の花を咲かせます。田に平たく広がってオニタビラコより小さいのでこの名があります。ロゼット状の若葉を七草粥に入れます。