佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」

〔  セ   ン   ダ   ン  〕


     セ ン ダ ン


     ― 芳香が漂う花 ―


 センダン科センダン属の落葉高木樹高は15m程になります。
 名前の由来は実が枝一面につき数珠のように見えるところから「千珠」センダマから。

 「栴檀は双葉より芳し」の諺のセンダンは白檀(ビャクダン)のことで別の木です。

 葉は奇数羽状で50㎝程、写真のように薄紫色の花が咲きます。とても香りが強く一枝挿しておくと数日薫ります。

 実は黄褐色で地味ですが葉が落ちた後も残って青空に映えています。
 漢方ではこの木の葉、樹皮、実を薬用に用います。