佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」

〔  ビ ヨ ウ ヤ ナ ギ  〕


     ビ ヨ ウ ヤ ナ ギ


    ― 黄花の雄しべが目立つ ―


 ビヨウヤナギ(未央柳・美容柳)はオトギリソウ科の半常緑低木で原産地は中国です。
 葉は小型の長楕円形で対生します。初夏に付ける大ぶりの花は鮮やかな黄色でその美しさには目を見張ります。又5枚の花弁の中心に集まる長い雄しべがよく目立ちます。
 名前は花が美しく、葉が柳に似ていることから付けられたようです。

 この花によく似た黄花にキンシバイ(金糸梅)があります(右の写真)。咲く時期も同じで、花の形も似ていますが、花が小さく花弁がくっついていることと雄しべが短く目立たない違いがあります。
 名は金糸の様な雄しべと、梅の様な花ですが、むしろビヨウヤナギの雄しべの方が金糸のように見えます。