佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」 |
〔 ナ ツ ツ バ キ 〕 |
ナ ツ ツ バ キ ― 夏至に咲く花 ― 6月21日は二十四節気の一つ「夏至」ですね。1年で一番昼間が長い日ですが気候的には梅雨の半ばで、この日から本格的な夏になる日とされます。 この時期にナツツバキ(夏椿)は白い花を咲かせます。ツバキ科の日本特産の落葉樹で山地に自生し、庭にも植えられます。花は6㎝ぐらいで5枚の花弁にしわがあり、縁には鋸歯があります。幹は赤褐色色ですが表皮がはがれてまだら模様になるのもこの木の特徴です。 この木によく似た花にヒメシャラ(姫沙羅)があります。木ぶり、花、木肌などそっくりですが、花も葉も半分程と小さいことからナツツバキの別名シャラノキに対してヒメシャラと呼ばれます。 |