佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」

〔  ク   サ   ギ  〕


    ク  サ  ギ


   ― 残暑に香る花 ―


 クサギ(臭木)はクマツヅラ科の落葉小高木で全国的に見られます。

 葉は大きな三角状の心形で長いはがらがあります。8月頃花弁が五裂の白い花を咲かせますが、咢の赤紫と花冠のコントラストが綺麗です。

 葉に悪臭があることから臭木と呼ばれますが花は甘い香りがします。又若葉は山菜として食用になりますし、紺色の果実は草木染めの染料に使われます。

 仲間のボタンクサギは7月頃咲きますが、花が綺麗なことから観賞用に植えられます。