佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」

〔  ム ラ サ キ シ キ ブ  〕


    ム ラ サ キ シ キ ブ


   


 今日(23日)は二十四節気の一つ霜降です。山から紅葉の便りが届き植物も実りの季節です。

 ムラサキシキブ(紫式部)は日本各地に自生する落葉小高木です。
 6月頃薄紫色の小さな花を咲かせますが、花より秋に実る日本には珍しい紫色の果実に人気の高い植物です。この時期鮮やかな紫が秋空に映えて綺麗です。

 名前の由来は紫色の実が敷き詰めた様につく「紫敷き実」又は実が茂る「紫茂実」からと言われ、源氏物語の紫式部ゆかりのものではありません。

 仲間にコムラサキがあります、木も実も小ぶりですが実の色がより鮮やかで実がびっしりついて見栄えがします。庭木用に植えられたものはほとんどがコムラサキです。シロシキブと呼ばれる実の白い品種もある。