佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」

〔  サ  ザ  ン  カ  〕


    サ ザ ン カ


   ― 初冬を彩る ―


 7日は二十四節気の一つ立冬です。冬の始まりですがこの時期に咲く花にサザンカ(山茶花)があります。
 ツバキの仲間ですが日本原産で、童謡「たきび」でも知られています。各地で市町村の木にも指定されています。

 花は白が基本ですが赤やピンクもあり、一重のほか八重咲きもあります。
 椿とよく似ていますが見分けは葉、花期、雄しべ、花の散り方等で出来ます。
 山茶花は葉にギザギザがあり、花は初冬に咲き、雄しべは一本ずつ分離しており、花弁はバラバラに散ります。一方椿は葉の縁がなめらかで、咲くのは春、雄しべはくっついて筒状になり、散るときは花弁が合着したままぽたりと落ちます。

 名前は山茶花の音読み「サンサクヮ」が訛ったものと言われます。