佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」 |
〔 ヒ イ ラ ギ 〕 |
ヒ イ ラ ギ ― 節分と柊 ― 2月4日は立春で、暦では春の始まりです。その前日は節分です。 昔は季節の変わり目には邪気(鬼)が生ずると考えられ、それを追っ払う悪霊払いが行われたようですが、それが節分の行事として今も残っています。 豆まき:豆は「磨滅」に通じこれを撒いて邪気を払い福を呼び無病息災を願う。 柊の枝に鰯の頭を刺し戸口に付ける:柊の葉の棘と鰯の臭いで鬼が退散する。 柊、モクセイ科の常緑樹小高木。葉は固く縁に棘があり、邪気を払う木とされる。 棘に触ると痛い(古語ひいらぐ)ことから疼く(ひいらぐ)が柊(ヒイラギ) 11月~12月に小さいが金木犀と同じ良い香りの花を付けます。 なおクリスマス飾りに使われる赤い実の付いたものはモチノキ科の「ヒラギモチ」(別名チャイニーズ・ホーリー)でこの柊とは別物です。 |