佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」

〔  ナ   ン   テ   ン  〕


    ナ ン テ ン


   ― お正月を彩る縁起植物 ―


 南天はメギ科の常緑低木です。幹は株立ちに直立し、葉はたくさんの小葉を持つ奇数複葉で上部に着きます

 初夏に白い花が咲きますが、注目されるのは晩秋から赤くなる実の方です。

 ナンテンは「難を転ずる」に通じることから縁起の良い木とされ、家の庭木として植えたり、正月に床の間に飾ります。又「難を転じて福となす」とのかけ言葉から福寿草と寄せ植えにして楽しむ向きもあります。
 又南天には白い実のものもあり、縁起良く紅白で植えてる人もいます。
 漢方では咳どめの生薬や飴としてこの実が使われています。
 花言葉は「良い家庭」だそうです。新年に当たり皆様のご家庭が幸多き1年であることをお祈りして、南天を紹介します。