佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」

〔  フ ク ジ ュ ソ ウ  〕


    フ ク ジ ュ ソ ウ


     ― 春を告げる花 ―


 2月18日は二十四節気の一つ「雨水」です、雪が雨に変わり草木が芽吹き始める頃ですが、この時期花を咲かすフクジュソウ(福寿草)は春を告げる花の代表です。

 キンポウゲ科の多年草で2月中頃から4㎝程の鮮やかな黄色の花を咲かせます。花の後に出る葉は3回羽状複葉で小葉はさらに深裂します。

 名前はおめでたい福寿(幸福と長寿)の草の意味です、又旧暦の正月(今の2月)に咲くことから元日草とも呼ばれます。

 名前が好まれて正月の縁起物として植えられたり、「災いを転じて福となす」との掛け言葉から南天と寄せ植えにして楽しむ向きもあります。