佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」

〔  キ      リ  〕


     キ   リ


   ― 初夏の花三種 ―


ヤマボウシ(山法師) <単独でも掲載>
 ミズキ科の落葉樹ですが葉が出てから咲きますので緑の葉に白い花が映えて心を奪われます。花弁のように見える白い4枚は総苞片です、花は真中の丸い部分で秋にはイチゴのように熟して食べられます。

キリ(桐)
 ノウゼンカズラ科の落葉樹です。桐は軽い・狂わない・燃えにくい等優れた材質でキリのタンスが有名ですが琴や琵琶にも使われるようです。今山小の校庭に淡い紫色の花が青空に映えています。

クレマチス
 キンポウゲ科の蔓性植物です。日本原産のカザグルマ、中国原産のテッセン等の改良品種で花の色、大きさ、枚数等の異なる種類は多く300種もあると言われます。これも花弁に見えるのは萼片で真中が花です。