佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」

〔  ア ガ パ ン サ ス  〕


    ア ガ パ ン サ ス


     ― 梅雨を彩る ―


 夏至も過ぎ梅雨も後半に入りましたが、アガパンサスはこの時期に愛らしい花を咲かせます。

 ユリ科の単葉植物で原産地は南アフリカ、日本には明治時代に渡来したようです。6月頃に君子欄に似た細長い葉を多数だし、続けて花茎を長くのばして先端に数十輪の花を放射状に咲かせます。

 色は青紫が多いですが白いものもあります。名前はギリシャ語の「ugapa(愛らしい)」と「anthos(花)」の組合せことばのようです。

 和名はムラサキクンシランですが君子欄とは別種です。