佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」

〔  ネ   ム   ノ   キ  〕


    ネ ム ノ キ


     ― 花便り ―


 7日は二十四節気の一つ小暑で夏が本番になる頃ですが、ネムノキはこの時期にほのかな香りのある夢の様な淡い紅白の花を咲かせます。

 ネムノキ(合歓木)は日本原産のマメ科の落葉高木で樹高は10~15mになります。葉は鳥の羽根の様な形で小葉15~30対あります

 夏に枝先に纏まって花を付けますが花弁は目立たず紅白の目立つ糸状のものは雄しべです、下は白く上半部が紅を帯び実に繊細です。

 名前は夜葉が合わさって閉じる(眠る)ことからですが、漢字名は「合わさり歓ぶ」を表し、夫婦和合、家内平和を象徴する木とされています。