佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」

〔  ヒ  ガ  ン  バ  ナ  〕


    ヒ ガ ン バ ナ


    


 9月23日は二十四節気の一つ秋分の日です。昼と夜の長さが同じになる日で、仏教ではお彼岸の中日で先祖供養の日とされます。
 ヒガンバナ(彼岸花)は人里近くの土手などに群生する、ヒガンバナ科の多年草で、原産地は中国です。
 名前のとおりお彼岸のころ50㎝程の花茎を伸ばして真っ赤な花(稀に白や黄色もあります)を輪状に咲かせます。花が無くなると線形の葉が纏まって出ますが夏前には無くなります。その為「葉見ず花見ず」と言われます。

 別名はマンジュシャゲ(曼珠沙華)ですが、仏教用語で「天界に咲く花」と言う意味のようです。
 余談ですが百万本のヒガンバナで有名な巾着田では調査の結果五百万本有ることが分かって、今年から五百万本を売りにするそうです。