佐々木 高恒 の 「 椿 峰 と 周 辺 の 植 物 歳 時 記 」

〔  ヒ  メ  ツ  ル  ソ  バ  〕


    ヒ メ ツ ル ソ バ


    ― 金平糖のような花 ―


 11月7日は二十四節気の一つ立冬です。冬の気配が山にも里にも感じられる頃ですが、今道端にヒメツルソバがひっそりと咲いています
 タデ科の多年草で、原産地はヒマラヤ、日本には明治時代にロックガーデン用に導入されたようですが各地に野生化しています。
 茎は蔓性で地を這うようにのびます、葉は卵形で真中にV字形の模様があり秋には紅葉します。花はピンク色で金平糖のように纏まって咲き、初夏と晩秋に多く咲きます。
 名前の由来は日本のツルソバ(花は白)に似て葉も花も小さいことからです。